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2013年11月09日
帯津 良一「アトピーを治す大辞典」より
漢方薬と並んで中国の治療医学の大きな柱です。
漢方薬を薬物医学とするならば、はり灸は経絡医学です。
経絡とは体内の氣が流れる道路のようなものです。
これも氣そのものと同じ科学的に実証はされていません。
解剖してみても血管や神経のように、これが経絡ですよ、といって示すことはできません。
目に見えるものだけを根拠とする西洋医学としては
経絡なんて全く信用することができませんが、中医学では極めて重要な概念で
長い間の経験の中で生まれ、完成されたものなのでしょう。
目に見えないとはいえ、実に精巧なもんです。
見えないものを信じないという人でも経絡の存在を基本にしたハリ・灸の効果を全く否定することはできないはずです。
昭和55年、中国のがん治療の現状を観察するために、
私が北京を初めて訪れた時北京市の病院でハリ麻酔による胸部手術を見学したことがあります。
患者は若い男性でしたが、右の前腕にある、三焦経という経絡の、外関というツボと山陽絡というツボに、
それぞれ一本ずつハリをさしておき、これを時々刺激するだけで胸を開いて、肺の切除をしているのですから、
目を疑いました。
もちろん、患者には意識があり、目を動かして私たちの方を見ているのが分かります。
このハリ麻酔の原理は、ツボにハリを打つと、大脳からエンドルフィンという麻薬のような物質が分泌され、
これが鎮痛作用を起こすという説明がされています。
それにしても、この手術を目の当たりにして前腕のツボと大脳の間に何らかのルート、
つまり経絡の存在を信じたくなります。
はり灸はどの病気の時、どう経絡を刺激すれば治せるのか、治療体系が出来上がっています。
しかし、基本は漢方薬の場合とおなじく、弁証論ですから、
一人一人、その対策とする経絡が異なります。
弁証論は現在の段階では客観性に欠けるもので、その施術者の力量による、というところが欠点といえるでしょうか。
このように、経絡は目に見えないとはいえ、内臓の間を結び、さらに内臓と皮膚の間を結ぶネットワークそのものですから
そのネットワークが集まってできた「場」というものの成り立ちとおおいに関係があることは十分予想できます。
経絡の存在は古代中国の人々が、
すでに人体に「場」の概念を考えていた、一つの証拠といってもよいのではないでしょうか。
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