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2013年11月05日
西洋医学と東洋医学の違いって??
医学博士の帯津良一先生が大変分かりやすくその違いを書いて下さっていますので
こちらにご紹介します。
西洋医学は局所を見る医学、そして東洋医学は全体を見る医学です。
一つ一つの内臓を厳しく見つめ、これを限りなく細かく分析することによって
そこに生じた病的な状態を性格に把握する
そのうえで治療手段を考えていくというのが西洋医学の態度です。
一つ一つの内臓のことはともかくとして、病気そのものを人間全体のゆがみとしてとらえ、
このゆがみを是正していこうとするのが東洋医学です。
「木を見て森を見ない」という言葉がありますが
これを木と森の関係に例えるとこういうことになります。
ここにひとつの森があるとします。この森の健康度を測るために
西洋医学は森を構成している木に注目します。
一本の木をつぶさに見るためには
森の中に入ってその目標の木の前に立つことが一番です。
一方、東洋医学は森全体を見るのですから、
森の中に入っていってはどうにもなりません。
森から少し遠く離れて、森全体を一望のもとに視野に入れなければなりません。
このように、すでに診断方法からして
西洋医学と東洋医学は異なるのです。
木の状態を正確に把握するために西洋医学は様々な小道具を創りだしました。
ルーペから顕微鏡、木の樹皮や木幹の一部をとり
それを分析する方法などです。
しかし、東洋医学にはこれらの小道具は不要です。
森を遠くから眺めた情景を少しでも客観的に把握する技術があればよいのです。
だから、今でも西洋医学の陣営の中には東洋医学は理論的ではない
という声が聞かれますが、
これは両医学の本質を認識していないことから怒るのであって
西洋医学の理論では東洋医学は全く本領を発揮することはできない
だから、西洋医学の理論とは違った理論を持たなければならないというだけのものなのです。
さらに、森は木だけでできているのではありません。
落ち葉やこけ、ちょろちょろ流れる水や小鳥や虫等、様々なものが集まって一つの森を形作っているのです。
だから、森にも個性があります。
どの森も同じというわけではありません。
ここに全体を見る東洋医学の意義があります。
もし、森が木だけでできているのでしたら、森全体を遠くから眺めることなど不要です。
森の中に入って何日もかかって、すべての木を点検すればことたれりということになります。
仮に森の木が全部すばらしくて健康であっても、森全体としては病んでいるということもあります。
落ち葉や、水や木が全部すばらしく健康であっても、森全体としては病んでいるということもあり得ます。
落ち葉や水や小鳥が、一緒になって醸し出す雰囲気が病んでいるということも多いのです。
この雰囲気は目に見えるものではありません。
これは木や落ち葉、水や小鳥など、森を構成している全てのものによって生まれるひとつの空間の性質です。
帯津 良一先生著
「アトピーを治す大辞典」より
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