HOME > アトピーと冷え~冷えは万病の元~
私たちの体は、36.5~37.0℃の体温の時、最も良く働くようになっています。
所が、体温が36.0前半から35.0℃台になると、体のあちこちに不調を感じるようになってきます。
近年、低体温の方が増えています。
具体的に、体温の違いによってどんな状態になるのかというと
36.5℃ 健康体で免疫力も旺盛
36.0℃ 震える事で熱産生を増加させようとする
35.5℃ この状態が恒常的に続くと、排泄機能の低下、自律神経失調症、アレルギー症状が出現
35.0℃ がん細胞が最も増殖する体温
34.0℃ おぼれた人を救出後、生命が持つかどうか、ぎりぎりの体温
33.0℃ 冬山で遭難、凍死する前に幻覚症状が現れてくる体温
30.0℃ 意識消失
29.0℃ 瞳孔拡大
27.0℃ 死体の体温
体温が一℃上昇すると、脈拍は約10回多くなります。
血液を多く身体に運んでいるということです。
「風邪は万病の元」と言われます。
また、風邪の事を英語で「Cold(冷え)」と言います。
「冷えは万病の元」と言い換えてもいいわけです。
その風邪に効く漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」があります。
葛根湯は、葛根(くずの根っこ)・麻黄・生姜・芍薬など、身体を温める漢方薬の成分から構成されており、服用後、20分もすると体が温まり、汗が出てきて、肩こり、頭痛も摂れて、気分も良くなります。
葛根湯の効果のある病名として、風邪の他に、気管支炎・箸か・肺炎・扁桃炎・結膜炎・耳下腺炎・口内炎・乳腺炎・蓄膿症・水痘・頸部リンパ節炎・肩こり・五十肩・リウマチ・湿疹・じんましん・化膿性皮膚炎・高血圧・赤痢・夜尿症等
つまり、身体を温めれば、これほど多くの病気が治る、ということです。
元々、人は熱帯に発生したので、暑さに耐えるための体温調節器官はありますが、寒さに対応する特別な機能はありません。
そのため、「冷え」に弱く、冷えると様々な病気にかかり易いのです。
外気温が一日一番低い3~5時に死亡率が一番高かったり、健康な人でも朝目覚めてから1~2時間は体が重かったり、ぼーっとして気分も沈みがちだったり、なんとなく調子が出ないことがありますよね。
こうした変化は「低体温」が大きく関与しています。
心臓と脾臓に癌が出来ないのは何故かと言うと
休みなしに働いている心臓は発熱量が多く、脾臓は赤血球の貯蔵庫だからだと言われています。
逆にガンに成り易いのは、胃・大腸・食道・子宮・卵巣等、「管腔臓器」で内部が中空で、細胞は壁にしかなく、臓器全体としては、温度が低い臓器と言えます。
仕事に追われ、ろくに休みを取らない働き方は「緊張ホルモン」のアドレナリン、ノルアドレナリンの分泌が高まって血管が収縮して血行が悪くなります。
化学薬品はほとんどが身体を冷やします。鎮痛剤は「解熱鎮痛薬」とも言われ、ほとんどが身体を冷やします。
そもそも、痛み・かゆみ・嘔吐・下痢・クシャミ鼻水等の症状は余分な水分を排泄し、体温を上げて病気と闘っている状態です野江、薬はその働きを抑えてしまっています。
長期間の薬の服用は、身体を冷やし、様々な病気の下地になって居ると言えます。
・食べ過ぎ~胃腸に血液が集中し、脳や筋肉に血液がいかない
・身体を冷やす食べ物を多く摂っている
「身体を冷やす食べ物」とは・・・
①水分の多い食べ物
②南方産(南方地域で採れるものや、暑い時に採れるもの)の食べ物~スイカ・バナナ・きゅうり・なす等~
③白っぽい食べ物 ~白砂糖・白米・白いパン・化学調味料など~
④柔らかい食べ物
⑤生野菜
筋肉運動の不足は熱産生の低下につながります。
人間の筋肉は70%が下半身に存在しますので、特に下半身を動かさないと体は冷えます。
良く歩くこと、下肢を使う運動をすることが大切です。
夏はアイス・ビール・そうめんなどの身体を冷やす食べ物を多く摂り、暑さを乗り切ろうとするのが先祖代々の知恵でした。
また、人間の体は、夏になると暑さをしのぐために基礎代謝が低下して、熱産生しにくくなる。
そもそも、身体を冷やすように体は自然と働くのです。
所が、「クーラー」が効きすぎる環境で身体の冷えに拍車がかかっています。
シャワーが多いので、これも「冷え」を招く習慣です。
湯船につかると全身が温まり、臓器の新陳代謝を促進して、体温を上昇させます。
★このように現代は体が冷えやすく、病気に成り易く、治りにくい状況になっています。
「冷えは万病の元」ですので、意識して「身体を温める」事をしてみて下さい。
参考 「どんな病気も温めれば治る!」 石原結實 著
一般的な対処方法として、病院の皮膚科に行って薬をもらう、ステロイド・プロトピックなどの薬をもらう、かゆみ止めの抗アレルギー剤をもらって飲む、位だと思います。
それでもよくならない方は、色々な情報の中からご自身で色々と探して、試して、一時は良いけれど、また、症状が出てきて、その繰り返し、というケースが良くあります。
実は、特になかなか良くならないアトピー症状は、「皮膚」に原因がない事が多いのです。
アトピーの原因は「ストレス」による「冷え」です。
ストレスには人間関係・食事・睡眠の量と質・気候などが原因としてあります。
それぞれのストレスは血管を収縮して血流をさげます。
血流が下がると筋肉が硬くなり、酸素や栄養素が充分いきわたらなくなり、身体は「冷え」て行きます。
血管やリンパの動きが悪くなるので、内臓の解毒・排泄能力も落ちます。
それにより身体に悪いモノがたまり易くなり、回復する力、自然に良くなる力が落ちて症状が出てしまうのです。
この様にアトピーの発症はそれぞれのストレスから起る「冷え」なのです。
当院の痛くないハリ・熱くないお灸はその「冷え」を根本的に改善します。
「冷え」=巡りの悪さ
症状の出ている所に施術する対症療法ではなく、2000年以上の歴史のある経験則的に効果のあると証明された症状に対応する手足のツボにはりきゅうで施術することで循環が上がり「冷え」が改善します。
アトピーは、巡りを上げて「冷え」を改善し、ストレスに強い身体になる事で良くなっていきます。
当院では鍼灸を基本に貴方の冷えを改善するサポートを精一杯いたします。
一緒にがんばっていきましょう!
次女が生後3ヶ月で重度のアトピー発症、 ひどいミルクアレルギーで一緒に大好きな甘いお菓子を食べられない。
「大きくなったら何でもたべられる?お父さん」と聞いてきていました。
その姿をみてこの子のアトピーを良くしてやれたら・・と鍼灸師としての道を歩くことを決意。
しかし、鍼灸師でありながら実は「痛い鍼は大嫌い!」でどうしたものか、痛くない鍼はないのか?痛くない鍼を教えてくれる人はいないのか?何事もアンテナを張っていると見つかるもの、ありました、結構近くに。
すぐにこの門をたたいてあれから14年、娘も今ではスイーツ大好き娘になりました。
そして今では、地域の皆さんに支えられながら開院12年目を迎え、多くのアトピーの患者様の施術に携わってきました。
その都度アトピーの悩みの深さと施術の難しさに直面しつつも、「この間のツボはばっちりでした!」と言われたり、だいぶ痒みがおさまった、と言っていただけ、その笑顔を見ると、本当にやりがいを感じる毎日です。
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